07/04/24
割安株探しとは
割安株と割高株は反対の極にあるものではなさそうです。ここでは割安株について考証してみます。割安株は文字どおり割安ですが、割安株さえ買っておけば儲かるといった単純なものではありません。とはいえ、割安ということですから、安いことは確か。やはり株式投資は安く買えることに越したことはないのです。統計を取ればグループ投資(ポートフォリオ)では、低PER株・低PBR株は、高PER株・高PBR株を上回るパフォーマンスを挙げています。投資期間にもよりますが、大抵は6カ月とか1年以上の長期投資でのことです。アメリカのアカデミー界(大学)は実社会とのつながりが強く、学際を重んじるセミナーの経済学教授が検証しているのです。
割安株は、一言で云えば、市場平均のPER(現在20倍程度)とPBR(現在1.8倍程度)よりもかなり低い銘柄をいいます。しかしながら、それら割安株の特色は、
(1)高値からかなり下げている
(2)利益が増えることがない
(3)出来高が少ない
(4)人気の圏外
(5)スキャンダルがでている
などの理由で放置されているものが少なくありません。
最も多いのは将来性がないと思われて、 誰も高い価格を払おうとはしていないものです。
信頼性も薄く投資家は長い間見向きもしません。ということは我々投資家が注目するべき銘柄は
「本当は実力があるのにたまたま安値に放置されている」 銘柄を探すことでしょうか。我々は「何かのきっかけで」 割安株に買いが入り、かなり上がった時点で気づくことが多いのです。
皆がワアワア言って買いまくっている銘柄を横目に、ジックリと割安株を買う醍醐味というものもあるのです。PERやPBR、利回りなどのスクリーニングを経て、割安株を見つけるという方法があります。
しかし、それだけだと数が多すぎて絞りきれない。よってスクリーニングに出てきたものから、まともな銘柄を厳選しましょう。私の場合、決算発表のときに新聞を丹念に眺め、『四季報』片手に、
「予想より良い結果を出した銘柄」をチェック。パソコンでチャートをチェック、その銘柄の株価が冴えないものに絞って上記のPERやPBRを調べます。財務内容では、自己資本比率が40%以上はほしい。
借入金はあまり多くなく、年間売上の20%以下くらい。配当を出していて、かつ過去4~5年間売上、利益が少しでも伸びていてほしい。営業キャッスフローが多少でも投資・財務キャッスフローの負担を相殺してプラスになっている。
あまりもの欲しそうに好条件ばかり羅列すると、「お嫁さん探しのときに理想が高すぎて見つからない」などという比喩を思い出しますが、結構私たちの投資には役立つような銘柄が出てくるものです。 100銘柄チェックして2~3銘柄はハイライトされましょうか。実は、それからが問題です。どの業種に属しているか、仕事は何かということも知らなければなりません。セクシーという呼び方、アピールという表現は、株式にも使われます。業種や業態がセクシーでなければならない。いっときの建設、自動車部品、また陸運のようにどうにも発展できないで、親会社の下請けとか厳しい規制で縛られている業界はセクシーではありません。変化が激しく、事業機械がある業界、新しい改革が見られる業界などに注目です。
例を挙げますと、デフレ時代には過剰生産、価格値下がり、国際競争、などで魅力の見られなかった鉄鋼業界は、合併(生産と価格に好影響)と発展途上国(中国の成長)と国際級のM&A(ミタルの活躍)などの変化が次々と起こり、セクシーな業界に変りました。企業や業種の魅力の判定は私たち自身の常識、知識などが鍵になります。『四季報』の数字では物足りません。
とりあえず目標とするのは6カ月から12カ月くらいでしょうか。それでも成果が出ないときは「結局、自分だけしか気づかなかったお宝だった」とあきらめて売りましょうか。所詮、株式投資は人気投票、自分ひとりでは英雄にはなれません。安いのは安いのですが値動きのない株式をあまり長く放っておくと気分がすぐれません。割安株はワクワクこそしませんが、もともと割安だけに下値不安はほとんどありません。いつか人気が戻ってくる時が楽しみです。
更新日
2007年04月24日 火曜日
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