07/05/01
全ては循環する
世の中の移り変わり、地球の科学、人類の歴史、なんでもかんでも循環している。つまり行ったり来たり、企業にもライフサイクルがあり、株式市場も結局は上がって下がる。という説を唱える人達がいる。私自身もどちらかというと、その循環を肯定しています。では循環の対にあるコンセプトの成長とは何かということになる。成長は多分イルージョン、ゆめ幻かもしれない。空に向かって永遠に伸びつづける木なんてないではないか。循環こそが物事のはかりなのです。と、言い切ってしまうのは不安ですが(宇宙は膨張しつづけているということですし)、こと株式投資に関してならば循環で正解なのではないでしょうか。
2度あることは3度ある。掛け時計の針は行きつ戻りつ。昔から循環という原理をたとえることわざはいくらでもあります。それは私たち投資家にとってもある種救いになっています。鉄鋼株、10年以上の超デフレ期間を経て、底バイだった株価は9年でついに復活しました。通常は3年か3年半で景気は好景気から不景気へと変ります。株式市場も3年も上がれば下げてもおかしくない。バブルの結果のデフレは異常な長期間でしたがそれでも10年余で、底入れしました。我慢すれば結局が元へ戻るという教訓です。そこに私たち投資家の知恵が生まれるわけです。人気株の高値つかみ。良くあることです。それでも待っていれば、我慢していれば、売りチャンスも来るというものです。我慢が嫌いな人は、「まずいぞと思ったら直ちに売ってしまうこと」です。最近はいくつかの証券会社がストップロスオーダーを受けてくれるプログラムを組んでくれました。活用してみたいものです。「株式を買ったあと、それより安値で売り指値を出しておく。そこまで株価が下がった時点で売りが成立する」というオーダーのことです。
かつての職場の先輩が下げ相場で「高値つかみの株を保有して悩んでいた」私に「心配するな、また上げ相場はやってくる。株式市場とはそういうものなんだ」と慰めてくれました。そして正にそのとおりになりました。かつて企業のライフサイクルは30年と学びました。いまではもっと短いかもしれません。つまり新興企業が成長して一流企業になり、その後没落していく、その過程のことです。株式市場も景気も、いくつかのサイクルを重ねて上昇して、ピークアウトしてまた下がり始めます。3カ月、6カ月、3年、10年の景気サイクルには呼び名さえ付いています(キッチンとかジュグラーとか)。世のなか技術革新(最近では携帯電話の発明、ハイブリッドエンジンの発明、床暖房の発明、ウオシュレットの開発、インターネットの発明などなど)によって文明が進み、変っていきます。生産も消費も年々増えています。
しかしながら株式市場の構成員が投資家という人間である限り、何時も同じような結果が出てくるのです。上がったり,下がったり、停滞したり、熱気を帯びたり。人間の欲望、希望、期待、と失意、絶望、が織り成す心の綾が、相場を循環させているのです。ですから古人は言ったように「強気市場は失意から始まり、歓喜とともに幕を閉じる」と。人間は何百年たっても変らない。相場は極端な悲観で底を打ち、有頂天で天井を打つ。しかし循環するものなら高値つかみも怖くは無いですと自分に言い聞かせられます。また暴落した株を買うときも、そのうち上げるから我慢していればいいと同じく自分に言い聞かせられます。循環株で市場参加するなら鉄鋼、化学、紙パ、船舶など大型基幹産業株が使えます。
更新日
2007年05月01日 火曜日
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