07/06/05
投信について考える
常識問題ですが、オーケストラの指揮者になぜ女性が少ないのでしょうか。また、野球の監督になぜ女性が少ないのでしょうか。そして、ファンドマネジャーにも女性が少ないのです。それについて、欧米では通常理解をされていることですが、「そういった職業は男性向きではないか」ということです。無論、差別発言ではありません。職業の適不適のことです。で、ファンドマネジャーとかポートフォリオマネジャーとは何をする仕事か、ということですが、一言で言えば、規模の大きな資金を預かって沢山の銘柄に分散投資して、収益(リターンとも言いますが)を上げる仕事です。50以上の銘柄、時には200もの銘柄に資産を分散します。すべての銘柄が上昇することはありえません。選別には注力しますが、ババを掴む(悪い銘柄に投資してしまう)こともしばしばです。
しかしながら、全体では預貯金よりも高い、そしてときには、どんな投資物件の収益も及ばないような高いリターンを得ることができます。たまたま相場が下げて多くの銘柄が値下がりしても、銘柄の質の良さでカバーして、下げを市場平均の下げよりも少なくできます。ポートフォリオを組むということは、オーケストラの指揮者のように「全体を眺めて、指揮して、いい音を引き出す」ということです。全体ではいい音が出ますが、中にはオーボエとかヴァイオリンの一人が音を間違えることなど、人間の集団ですから良くあることです。小さな誤りには目をつぶり、全体で調和が取れるように指揮するのが指揮者の仕事です。ファンドマネジャーも全体で収益が上がるように銘柄の組み合わせや、投資のタイミングを計って、中に必ず混じってくる失敗銘柄は必要悪としてうけとめ、なるべくその悪影響を減らすように努力します。
ということは、組み入れた銘柄が10勝0敗などという極端なことはなく、7勝3敗とか6勝4敗位の結果で、結局はお客さんから預かった資産を増やしてゆくのです。完全無欠なファンドマネジャーはいませんが、平均以上に成果を上げられるファンドマネジャーは生来の性格に加え、経験とか訓練によって育ちます。なにがファンドマネジャーの使命感を燃やすか。それはひとえに顧客資産を増やすという大目的を達成したときです。その喜びが彼らを仕事に駆り立てると言って過言ではありません。なかなか難しい仕事です。
投資の原則はいろいろで、約款に約束事が書いてありますが、その枠組みを逸脱しないことは当然として、大きな値上がりを狙えばリスクが増えますし、安全に運用すると値上がりは少ない。また組み入れの銘柄を常にモニター(追跡調査)していないと、情報が入らず企業の業績や資本の変化についてゆけません。
情報はいくらでも取れますが、最後はマネジャー自身の判断が決め手になります。つまり、すでに評価されて株価に織り込まれた情報は役に立たず、これからその企業を成長、発展させる芽みたいなものを読みきる力が求められます。また企業の価値を支える人材、技術、販売のほかバランスシートや損益計算書の裏付けも必要です。「経営者をどのように評価するか」などはファンドマネジャーの力量が問われるポイントとなります。
そこで投信を選ぶに当たっての注意事項を羅列してみますと、
1 投資の方針が理解できること、また方針をまもっていること
2 過去のレコードがいいこと(市場指数を上回るとか)
3 資産規模が大きいこと
4 担当ファンドマネジャーの氏名がはっきりしていること
5 顧客へのサービスが納得できること
6 手数料率が低いこと
7 評判がいいこと
などですが、まだまだ細かい留意点があるように思います。いちいち投信の担当マネジャーには会えないので、ある程度の推測も致し方ないです。くれぐれも金融機関の窓口の薦めだけで動かないように、上記のチェックをいくつか終えてからでも遅くないですね。特に評判は大切です。
更新日
2007年06月05日 火曜日
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