07/07/31
「ちょっと待てよ」という姿勢が大切
今回は視点を変えて、投資家の心理にフォーカスしてみたい。
それは人ごとではなく自分自身が40年あまりの投資経験の中で、いやというほど味わった苦い薬でもあるのだ。人はどうしても「人の噂」というものに弱い。なぜか「噂」や「耳打ち」は結構真実味があるように聞こえるのだ。「―さん、この株化けるって言ってたよ」とか、「―さん、買収の手が伸びているらしいね」とか。
こういった耳うちっていうのは僕でも気になるものだ。だが投資はデパートの大売出しではなく、早い者勝ちでもない。だから噂を聞いたからといって証券会社にすぐ電話することはない。
確かめたかったら、必ずしも答えに出会うとは限らないが、営業マンに電話したり、会社のIR担当に電話したり、親しい仲間に協力をお願いしたりしてみてはどうか。本屋で日経情報を立ち読みし、それらしいことが記事になっているか確かめてもいい。とにかく「ちょっと待てよ」という態度が大切である。飛びついたところが高値という経験はよくあることだ。
投資決断の決め手は何か。「純資産倍率が0.5倍なら安い、これならいけるかも……」など、いくつかの指標の中から一つだけ取り上げて推奨されるときは要注意。低いP/E、高いROE、高い利回り、など多くの指標の中でたった一つだけ魅力的というのはいただけない。たとえば、成長株なのに低いP/Eなんてナンセンスだから。「この株は割安ですよ」と教えてもらったら、貴方の手でどのくらい安いかを調べよう。ダブルチェックだ。以前ある銘柄で利益が増えている低P/E株の推奨を受けたとき、その経常利益に事業税がかかっていなかったことを思い出す。つまり前期からの繰り越し損を抱えていたのだ。資産についても再評価しなければいけない腐った資産だっていくらでもある。利益が出ていても、年商の半分も借入金があれば僕なら敬遠する。
ここで、一言。
「複数の割安指標を確認する」
悪い投資家は
悪い投資家は「たった一つの投資指標だけで売買する」
更新日
2007年07月31日 火曜日
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