07/08/21
マクロよさらば その2
(前回からの続き)
デフレについての議論で、あるエコノミストは「デフレで株は上がらない」と決め付けた。デフレとは「価格の値下がりと金利の低下」を意味する。だから株価という価格が下がるのはつらい。けれども借金の多い人はリファイナンスして過去の高金利時代のローンを清算できたら、これは大きい。物価が下がれば所得は伸びなくても「実質所得」は減らないので、文句はないはずだ。投資家はデフレだからといって悲観することはない。チャンスだと思うほうがいい。デフレの後に好況(物価の値上がり)がついてくるのは歴史がいつも証明している。為替について一言。どうしてこんな難しい、予想もできないモノに頼るのだろう。為替のチャートを見れば、円高にしろ円安にしろいったん方向転換をしたら6カ月くらいはその傾向は続く。それで十分ではないか。為替はどっちの方向を向いているかだけで良い。あとは個々の企業が「不断の企業努力」と「為替対策」でしのいでいく。一番いい方法は、企業のIR担当者に「貴社の為替対策は?」と聞くだけで良い。僕自身は「オープン」が好きだ(いわば、為替ヘッジをしない、しかしコストダウンは徹底的にという精神が好ましい)。会計原則で違いはあるが、為替で大変なのは企業の決算日の3月31日である。
耐久消費財や機械受注(ここでは、これはマクロ指標とは規定しない)の数字などは良く見て損はない。なぜならこれらの指標は毎月発表されるから。また企業の業績に直ちに反映してくるから。住宅発注、自動車販売、DVDなどの家電販売、デジタルカメラの統計などは見間違いがない。
もしどうしても相場とマクロ指標を結びつけるなら「行き過ぎ」を判断すること。自由経済では、常に行き過ぎが問題になる。過剰生産、株価の大幅値上がり、円の大幅安などなど。マクロ指標で「行き過ぎ」を判断してあなたはそれをとがめるのだ。それであなたは大成功。
「バックミラーを見て車を運転しない。つまり過去のマクロの指標を気にして右往左往しない」
悪い投資家は
「政治家の悪口ばかりを言って、またマクロ経済の不振を嘆いて、割安な個別銘柄を探す努力をしない」
個人投資家の一番のリスクヘッジは「割安銘柄に投資すること」。そうすれば、不況期で株価が下がっても下値は限られるし、相場が上昇に転ずれば見直されること必至であるから。
更新日
2007年08月21日 火曜日
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