07/08/07
経営者の意気込みと美辞麗句
昨今、個人投資家向けの説明会を開催する企業も少なくない。投資クラブの訪問を快く受け入れる企業もあると聞く。経営者の熱意が投資家に感銘を与えるのは当然である。経営者の情熱が企業を引っ張るのも事実である。だが待てよ、と、いつも思う。意気込みは結構だが、肝心の利益を出すビジネスモデルはどうなっている?経営者のファイト以上に、確かなビジネスモデルを持つことが成長の鍵ではなかろうか。投資家は納得のいくビジネスモデルを見極めるのが大切である。スタンレー電気のLED、テルモのカテーテルと補助人工心臓など、事業に柱があってこその成長だろう。トヨタも優れたモデルを確立しているではないか。
僕はアナリストもやっていたから良く分かるのであるが、取材の後で「これって自分だけが知っているのかも」と嬉しくなるときがある。世間は知らない、今が投資チャンスだ、などと興奮する。だが待てよテキ(経営者)は義理もなにもない僕に特ダネなどくれるものだろうか、といつの間にか考え直すことが多くなった。株式市場は大きい、僕しか知らない情報なんてありはしないのだ。
他人発の情報はドンドン世間にはびこる。アナリストやメディアが媒介する。だが僕だけのものがあるにはある。それは、自分ならではの評価である。「この企業は、この程度」、自分自身の考えであれば100%オリジナルだ。個人では情報量は限られる、直接取材などままならない……と制約はあるものの、「自分はこの会社が好きだ、なぜだろう。それは、―を経験させてもらったから」といった思い入れも時には大切な基準になる。そこで、次のような結論を導きだしてみた。
「社会人として自分なりに常識で企業価値を判断する」
悪い投資家は
「外から入ってきた玉石混交の情報だけを頼りにする」
苦労して長い人生を歩んできたあなたには、きっと良い常識が備わっているのではないでしょうか。
更新日
2007年08月07日 火曜日
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