08/01/15
配当の成長に注目 後編
投資家は、企業が配当に対して、どのように考えているのか耳を澄ますべきです。配当についてしっかりした考えを持つことは、一つにはいかに株主を重視しているかという証明となります。一定の配当性向(利益のうちの配当のまわす分で、%であらわします)を設定する企業もあります。逆に「10円配当をわが社の安定配当にする」などと時代錯誤の決まりきった言い方しかできない経営者も少なくない。ここで学習ですが、投資家は「配当について自分の考えを持てない程度の経営者」なのかどうかを見抜くいい機会になります。つまり経営者の発言が(それがインタビューにしろ、ホームページにしろ)その企業の体質そのものをあらわしているといっていいのです。
四季報のページをめくってみますと、毎期のように連続して増配している企業があります。アイシン精機は2001年より配当を増やしています。トヨタもエーザイも、ものすごいペースで配当を増やしてきました。花王もそうです。DOWAとかニッタなども同様に配当を増やしてきています。そしてよく株価の動きを追いますと、まず必ずといっていいほど増配期間中の株価は上昇しています。何のことは無い、増配企業さえ見つけられれば、その株式を何期にも保有して配当をもらいながら、株価の値上がりの恩恵にも属しているわけです。株価の値上がりと配当が株式投資の成果ですから、投資家は大満足でしょう。長期投資を推奨するプロが、その論拠を強調するのはそのためだったのですね。また、「投信を長期に保有しなさい」と勧められるのはひとつには投信からの配当を再投資するスキームを使いなさいということです。配当を得るには少なくとも3、9月期をまたがなければなりません。複利というのは多くの人に欠けている概念ですが、短期投資をする人には到底得られないメリットが得られるのです。お金を借りる人には切実ですが、江戸時代から高利貸しにお金を借りて、元利合計がいかに多額になってしまったかという逸話がいくらでもありますが、その逆に、まるで細々と見える配当も長く見積もれば大きな資産になるということを学びませんか。
さて、ではそのような優秀な企業をどうやって見つけるかですが、“良い投資家”とは証券アナリストのレポートを読んだり、ホームページにアクセスしたり、説明会に出席したり(簡単な質問「配当政策を教えてください」だけで十分)、インタビュー記事に目を通したりして、抜け目無く気配りをしている人たちです。日々の努力と長期投資が良い投資家の資産を着実に増やしていくことは間違いない。考えても見てください、下げ相場にはいっても増配を続けられるような優良企業の株式をあわてて売ってしまう必要があるのでしょうか。
更新日
2008年01月15日 火曜日
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