08/01/29
高値で売り損ねたヒトたちへ! 後編
もともと保有していたい。そういう気持ちを切り替えるのは大変です。信じて買った株が思惑通りに上がらない。では自分が間違ったか。でもそうは思いたくないのです。自分はめったに間違わないのに、今回はしてやられた。と悔しがって売れない。『ウォール街のランダム・ウォーカー』の著者マルキール教授は株価にトレンドなし、と言っています。チャートに線を引いて目標値などを設定しても、また「倍返し」などといわれてその意見に従っても、また割安なPERと判断しても、そうはならないのです。不合理な市場を合理的(?)に分析しても空振りばかりします。人間の発達し前頭葉は不完全で、株式市場の分析には役立たず、です。
企業価値に注目して購入しても、いざ株価が下がってくるとたちまち折角の自分の思い入れに疑問を持ってしまいます。株価の変動に動じない信念は調査に厚みが無い個人投資家として持ちにくく、スグに動揺してしまいます。大きなロスを防ぐ「ストップロスオーダー」も徹底して実行しないと効果が出ません。私の場合、もともと上げを見込んで買った株式、下げに転じたからと言って「こんなことで損は出したくない」とプライドが邪魔することもしばしば。また不安になって評論家の意見など聞いたり、読んだりしますが、人間は弱いもの、自分に都合のいいところだけを取り上げて、厳しい見方には目をつぶってしまいませんか。
ともかく「売り損ねた」皆さん。株式市場は〝循環の世界"ということをもう一度思い出して、下がればまた戻る、と思い直しましょう。次回の下げ相場では、いい投資家は「売りは急いで成り行き注文で」いきましょう。悪い投資家は、値上がりしているときに売らないで、保有したら下がってしまい「売れなかった」と愚痴をこぼします。
マルキール教授は40年以上もウォールストリートの動きを研究した結果、結局お勧めするのは「インデックスファンド」と言っています。普通の人はなかなか勝てない。これではちょっとさびしいですが。
更新日
2008年01月29日 火曜日
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