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国産グループウエア「サイボウズOffice」で躍進
サイボウズ株式会社
(証券コード:4776、東証第一部、決算期:1月)■2008年1月期中間期の業績予想を上方修正
サイボウズ(http://cybozu.co.jp/)は6月11日、3月13日の決算発表時に公表した2008年1月期中間期の業績予想を上方修正し、売上高5,800百万円、経常利益380百万円、純利益130百万円とした。同社は2006年12月に業績の下方修正を発表していたこともあり、株価は5月22日の39,400円を底値に5万円前後まで回復している。
(1)第1四半期は主力製品のひとつである「サイボウズ ガルーン 2」の新規のユーザーライセンスの売上が大企業・中堅企業向けに好調であったこと、(2)既存顧客へのサービスライセンス売上(年間継続ライセンスに該当)も引き続き堅調に推移したこと、さらに(3)第2四半期も引き続き堅調に推移する見込みであること――などが理由である。
ただし、純利益は期初予想80百万円から62.5%増としたが、昨年取得したレカム株式会社(証券コード:3323、ヘラクレス、決算期:9月、http://www.recomm.co.jp)の株式(5000株、取得価額:3億8,630万円)が、第1四半期末時点で取得原価より50%程度下落しており、「中間決算期末においても、市場価格が取得原価を50%以上下回っており、かつ、監査法人と協議した結果として減損したほうがよいと判断した場合は、その時点の時価評価に応じて減損が発生し、中間純利益は修正の予想を120百万円程度下回り、10百万円となる可能性がある」(会社側発表)としている。
■"簡単・便利・安い"が合言葉
社名のサイボウズは電脳を意味する「サイバー」と子どもの呼び方「坊主」の造語で、「電脳社会の未来を担う者たち」の意味である。社長の青野慶久(本名:西端慶久)は、1994年大阪大学工学部情報システム工学科を卒業後松下電工に入社、1997年8月にサイボウズ設立と同時に副社長に就任、05年から社長を務める。同社は創業以来、Webベースのグループウエア製品を中心として企業向けのソフトウエアを提供し、主力製品の「サイボウズOffice」シリーズは国内23,000社以上に導入されている。青野社長は、「当社の目的は"情報サービスの大衆化"です。難しくて高い情報サービスをできる限り簡単で安いものにしていくことが私たちの役割だと考え、"簡単・便利・安い"を合い言葉に、難しい情報システムを簡単に実現できるような商品開発とサービス提供に取り組んできました。その結果、主力商品であるグループウエア"サイボウズ Office"シリーズは国内23,000社を超える企業に導入され、毎日のようにご愛用いただけるまでになりました。」と語っている。
■再度の中間期業績見通しの上方修正を期待
同社は①ソフトウエア事業②通信事業③ソリューション事業――の3つの事業を柱にしており、主力のソフトウエア事業は新規顧客の開拓、クロスセールス、継続モデルの3つの戦略により、企業向けのソフトウエアの開発・販売を手がけている。
2007年1月期の業績は、「上半期に積極的なM&Aを展開し、グループとして事業の拡大を図った結果、ソフトウエア事業に加え、通信事業、ソリューション事業を拡大し、過去最高の売上を達成することができた。しかしながら、グループとしての利益率が低下するなど、反省すべきところも多かった。2008年1月期は"収益力の向上"をグループのテーマに掲げ、より厳しい姿勢でグループ・マネジメントに取り組む」(会社側)としている。
そして、6月12日に発表した2008年1月期第1四半期の結果は、売上高で対前年同期比26.0%増の2,872百万円、営業利益は同8.0%減の299百万円、経常利益は同2.0%減の290百万円、当期利益は同3.9%増の114百万円となった。上方修正された中間期業績見通しに対する進捗率で売上高49.5%、経常利益76.3%、当期利益87.7%を達成しており、市場では再度の中間期業績見通しの上方修正に対する期待が高まっている。
2008年1月期第1四半期の業績を事業別に見ると、
①ソフトウエア事業:
ガルーンシリーズが堅調に推移したこと、前期に連結していなかったフィードパス株式会社、インテグラート・ビジネスシステム株式会社及び株式会社ジェイヤドの売上が寄与したことなどから、売上高は前年同期比22.0%増の1,273,903千円となった。
②通信事業:
特定セグメント向け通信事業において、ソフトバンクなどの新規参入の結果、新規ユーザーの獲得実績が伸び悩んだことから、売上高は前年同期比6.3%減の706,168千円となった。
③ソリューション事業:
人材派遣事業並びにネットワークソリューション事業も堅調に推移し、売上高は892,329千円となった。
■2008年1月期の業績見通し
会社側では、「今後の当社を取り巻く経営環境をみると、大手企業・中小企業ともに激変する市場競争に勝ち残るため、各社は様々な形で経営改革を進めております。そのような環境を受けて、情報関連投資につきましては引き続き増加が見込まれますが、これまで以上に投資効果の高い、高付加価値なサービスを市場から求められると考えております。ソフトウエア業界において、競争はさらに激化すると考えております」と今後の厳しい経営環境を認識した上で、通期の業績見通しについては従来通りの売上高12,000百万円、営業利益820百万円、経常利益800百万円、当期純利益250百万円、事業別売上高は、ソフトウエア事業全体では4,500百万円、通信事業3,500百万円、ソリューション事業4,000百万円を予想している。
しかし、6月12日に発表された2007年5月の月次速報では、「連結売上・980百万円、前年同月比・34.0%増」であり、「通期ベースでの連結売上計画12,000百万円に対し、4カ月間の累積売上3,852百万円(進捗率32.1%)」と順調に業績を伸ばしており、9月中旬に予定されている中間期の決算発表への期待が高まる。







