株式会社F&Aアクアホールディングス
「グローバル・ファッション創造企業
グループ」として更なる成長を図る
「グローバル・ファッション創造企業
グループ」として更なる成長を図る
株式会社F&Aアクアホールディングス
(8008、東証1部、2月期)
この会社について説明するに当たっては、さほど多くの言葉を必要としないだろう。ジュエリーやバッグの有名ブランドとして女性に人気の「4℃」や「RUGIADA(ルジアダ)」を手がけていると言えば、多くの人が容易にイメージできるからだ。
そのF&Aアクアホールディングスの中核を担っているのが、アスティとエフ・ディ・シィ・プロダクツである。まず、アスティは1950年に繊維製品の販売を目的に広島で設立され、今日ではアパレルから物流、輸入販売、保険、情報サービスと、様々な分野に事業を展開している。
アスティは多数の人気ブランドを有し、「ビー・エス・サドル」や「ケイスリー」をはじめとする婦人服から子供服、紳士服、服飾雑貨まで、幅広い層から支持を集めている。その一方で、積極的に海外進出も図っており、内外の関係会社10社で構成されるグループとなっている。
そして、そのアスティの子会社として1986年に設立されたのがエフ・ディ・シィ・プロダクツである。同社は冒頭でも触れた「4℃」や「RUGIADA」といったブランドを通じた、婦人服、服飾雑貨等の企画・製造・販売とともに、カフェ事業にも手を広げている。
*<写真上>2007年新たに提案する「diva(ディーバ)」は、イギリスで生まれたコスチュームブランド。
*<写真下>「4℃(ヨンドシィ)」はジュエリーやバッグを展開。オンタイムからオフタイムまで幅広いライフシーンに活用できる商品を提案している。昨秋よりメンズラインも展開している。
これら2社が2006年9月1日に株式交換と会社分割を併用する方式で発足したのが、共同持株会社のF&Aアクアホールディングスだ。これに伴って、エフ・ディ・シィ・プロダクツはアスティの完全子会社となった。親会社のアスティは会社を分割したうえでF&Aアクアホールディングスに商号変更し、共同持株会社となったのである。
さらに、共同持株会社の傘下にはアージュもその名を連ねている。同社は、中・四国地方を中心とした「4℃」のFC・販売代行やレディースカジュアルショップ「LOU」、デイリーファッション「パレット」の運営を手がけており、前述の2社にとって非常に重要なパートナー企業と言える。これら3社がスクラムを組むかたちで共同持株会社が成り立っているのだ。
こうした大がかりなグループ経営体制の再構築に踏み切ったのは、時代の大きな流れを見据えてのことである。周知の通り、急速に経済のグローバル化が進んでおり、流通業界においても再編・淘汰の流れが加速している。
時代の変化に即応し、つねに市場をリードし続けるためには、それぞれの役割分担を明確にし、グループ全体の企画・製造・小売の機能をより効果的に組織化することが不可欠だと考えたわけだ。
再編を果たしたF&Aアクアホールディングスは、「挑戦と創造」をキーワードにさらなる成長を追及。具体的には、次のような4つの基本戦略を打ち出している。
1.事業ポートフォリオの再編(選択と集中)
ジュエリーやアパレル・バッグのOEM事業などといった強み事業の一層の強化、重複事業の合理化。
2.収益構造の見直し
不採算事業の縮小・撤退、最適人員配置による人件費削減など。
3.売上拡大
既存店事業強化、「友好的M&A」の実施、新ジュエリーブランドの投入、店舗ネットワークの拡大を通じたアージュの成長など。
4.経営効率の向上
ROI(投資収益率)の向上、資産の有効活用など。
もちろん、このような成長戦略とともに、個人株主を重視した施策も次々と打ち出している。たとえば、頻繁に実施している自己株式の取得がその一つだ。配当政策についても、安定配当を基本としながらも、連結配当性向25%以上という明確な目標を提示。そのうえで、中間配当も実施している。
併せて、IRサイトを充実させるとともに、個人投資家向けの説明会の開催にも注力。「4℃」をはじめとする自社ブランドの店舗で利用できる優待券やグルメギフト券、限定商品などが進呈される株主優待制度も、投資家の間で非常に好評である。


