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投資家はなぜ失敗するのか? 山口揚平

投資家はなぜ失敗するのか?


 
 

株式投資に勝ち負けをつけるとすれば、その要因として大きなものは、感情、知識・情報だという。著書「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」で目先の株価にビクビクしない投資法を提案している山口揚平さんに、失敗しない株式投資の心構えを聞いた。

―山口さんの書かれた『なぜか日本人が知らなかった新しい株の本』は個人投資家の間でも非常に評判がよく、ベストセラーになっていますが、出版したきっかけは何ですか?

実は、社会に出て初めて関わった仕事がM&Aだったんですよ。しかもちょうど、ルノーが日産を買収しようかというときでした。
 でも、M&Aといっても「企業買収」というくらいしかわからなかったし、その当時の日本では、買収はネガティブなイメージでした。

私が最初に勤めたのが、トーマツコンサルティングという監査法人トーマツのグループ会社でした。ある 日、監査法人の会計士の先生方と一緒に外資の人たちに呼ばれ、「この会社を買収するから徹底的に調べてほしい!」と依頼を受けたのです。もちろん、私は右も左もまったくわからない状態で、言われるがままに仕事をしていました。

後になって、それが"デュー・ディリジェンス"という業務だったと知りました。その当時は誰もデュー ディリジェンスなんて知らない。監査法人の先生たちもわかってないし、日本人でわかっている人なんてほとんどいなかったかも。いま思えば、そんな環境でM&Aの業務をこなしてました。

でも、何度も経験すると、買収=ネガティブ、という思い込みは間違いじゃないかと思うようになってき ました。はっきりと、「何かをつかんだ!」という気持ちになったのは、2001年ぐらいだと思います。あ る巨大リゾート施設の買収を担当することになったんです。相手は長銀(現在の新生銀行)の買取で話題になった外資系投資ファンドのリップルウッドでした。そのときに「資本主義ってそういうことなんだ!」というのを学んだ気がします。


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