HOME > JI本誌より > ji51号(2006年10月号) > 日本を文化大国へ!オークションの雄が挑む夢 倉田陽一郎
![]()
![]()
日本を文化大国へ!オークションの雄が挑む夢 倉田陽一郎
ヨーロッパのプライベートバンクには「心の富裕層」が集う
倉田氏は、かつて欧米の金融機関を数社渡り歩き、ファンドマネージャーとして資産運用業務に携わってきた。現在は投資の世界から一転し、美術品等のオークション会社の経営に携わる。とくに若い頃にヨーロッパのプライベートバンク(以下PB)に大きな影響を受けたことが、現在の事業へとつながっているという。
「投資の世界で働く中、PBは非常に印象的でした。私が勤務していたのはヨーロッパの典型的なPBで、顧客との付き合いは100年~200年もの長い期間にわたるものでした。PBに関わる人たちは単にお金持ちであるだけでなく、自分の生き方を知っていて、他人を妬んだりしない心の豊かな人たちです。お金があれば何でもできると思って、お金に依存することもありません。彼らと交流し、日本にもこのような人たちが出てこなければ、と思いました。当時、日本は経済的には世界の一流と言われたものの文化的な評価は高いとは言えませんでした。しかし、日本人は元来美しいものを大事にし、美に敏感で味覚が繊細な人種です。にもかかわらず、それを伝えきれていない現状でした」
