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世の中での自分の座標を定期点検することです 山﨑武也
「金とはある程度の距離感をもってつき合うべし」と断言するのは、ビジネスや人間関係、文化など、幅広い分野で執筆活動を行う山﨑武也氏だ。幅広い人生経験と深い洞察力から多くの著作をこの世に出し、私たちに生きるヒントを与え、日本のあり方に重要な示唆を与えてくれる。
定年後は、あせると身ぐるみはがされる?
山﨑氏は、ファッションや法務など、これまでに多様な業種のビジネスコンサルティングに携わってきた。11年間勤めた商社では財務に従事し、出向したニューヨークではファッションやマーケティング等を学んだ。その後日本で独立し、現在は国際関連業務のほか、執筆や茶道裏千家などの文化面でも活躍している。
山﨑氏は、著作において投資のノウハウではなく、一歩引いた視点でお金と付き合うことを提唱している。
「新聞や雑誌では、退職後の資産運用について、さまざまにあおっていますね。巷にはそういう本や雑誌が多すぎるくらいです。本に『ひと月の生活に25万円必要と書いてあるのに、10数万円しかない。これは投資をしないと!』とあせってしまうと、元手の金までも確保できません。本を参考にはしても、惑わされないこと。まずは自分で金について設計してみることが大事です。出発点は、自分がいくらの金を持っているかをきちんと把握することです。そしてこれから何年生きるかを計算し、生活設計するのです。
また、退職金をもっているこの世代の人達からいかに金を取ろうかと考えている企業もありますから、注意が必要です。たとえば養護老人ホームのひと月の料金をみると、年金支給額の月額平均と同額ということがあります。ここからは『取れる金は全部取ってしまおう』という企業の姿勢が読みとれます。こういう企業にだまされてはいけません」
