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陶芸と株式投資の織りなすメリハリある充実した日々
今回は、投資の浮き沈みを経験しながらも、生活スタイルに投資を組み込んで楽しんでいる陶芸家の宮本廣美さんに話をうかがった。
陶芸と株式投資と作庭をライフワークに
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| このアトリエから、人形や日本の古民家などの作品が生まれる。時にはラジオで市況を聞きながら作業にかかることも。 |
東京から特急に乗って一時間。田畑と山林の風景がのどかな千葉県一宮町に、陶芸家そして個人投資家である宮本廣美さんは住んでいる。自宅に併設したアトリエで陶芸に取り組み、新聞を熟読して市場研究をするのが日課だ。また、200坪ほどの広い庭を美しく保つための手入れも欠かさない。宮本さんの投資歴は15年におよぶ。
「だいたい毎日、午前中に新聞や証券会社のレポートを見て市場をチェックします。主な情報源は、日経新聞、証券会社から毎週届くレポート、それから証券会社のセミナーや株主総会へ行くことですね。仕事との兼ね合いから、1年に1回銘柄を入れ替えるくらいの長期投資でやっています」
ブームに乗って陶芸家になったが……
高校卒業後、銀行での勤め帰りに陶芸を習い始めたことが、陶芸家へのスタートだった。
「今から考えると信じられないことですが、1980年代前半はちょっとした陶芸ブームで、趣味で習っていた陶芸を本格的にやるうちに、作品が展示会で紹介されるようになりました。やがて全国展開の陶磁器店で作品が売られるようになっていったのです」
投資に向かったきっかけは
陶芸のアトリエを維持するため
順風満帆だった陶芸の仕事が先細りしたのは、1980年代末~90年代初頭にかけてバブルが崩壊した後だった。陶芸による収入が激減し、残ったのは、結婚後に一宮町で新築した自宅と併設したアトリエのローンだった。さらに造園業者に頼んだ庭の造園費の借金もあった。そこで借金を返済するために新たな収入源として探し当てたのが、株式投資だった。当時は景気が悪く、証券会社はどこも暗く静かだったという。
「以前から株式投資には興味があって、今から長く持てば、そのうち上がるだろうと考えたのです。運良く最初に10万円儲かったこともあって、のめり込みました」
その後、利益を上げたり相場が大きく下げたりして思い通りにいかない時期もあったが、1990年代末のITバブルのとき、保有していた通信株が値上がりして500万円の利益が出た。
「利益の一部を庭の造園費の借金返済にあてることができました。このITバブルがなかったら……もっと市場にまみれて投資を楽しめていなかったかもしれません」
