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荒れ相場を乗り切るための心理学講座 第3回「高値づかみ」

荒れ相場を乗り切るための心理学講座
第3回「高値づかみ」
過熱に煽られるように株を買ってしまうのは……!?
最近マネー誌を読みました?
目次を見るだけで、なにやら寂しくなってきますね。「インフレに勝つために5%を狙う」とか、「貯金をするコツ」とか、株好きには考えられないようなタイトルが並びます。これが2?3年前なら、もっとイケイケ。いや、マネー誌だけじゃありません。当時は、女性のファッション誌だってこぞって「マネー特集」をやっていたくらいですからね。
でも、知っていました? あるジンクスが業界内ではささやかれているのを。それは、女性誌がマネー特集をするのは、相場が下がり始める兆候ということ。
そんな、非科学的な! と憤慨する方も納得できる理屈がある、と言うのが今回の話題です。テーマはズバリ、「高値づかみ」。
誰しも経験ありますよね。上り調子の相場を見つつ、いまが絶好のタイミングだ! と勢い込んで買ったは良いものの、振り返ってみると最悪の選択だった。株価はズルズル下がって売るに売れず、未だに塩漬け状態。
相場の過熱とでも言うのでしょうか、 株価が上がっている→株を買う人が多くなる→ますます株価が上がる、というサイクルを繰り返して、個々の企業の実態以上に株価が上がってしまって、我も我もと株を買う。しまいには、普段は株とは縁遠い女性ファッション誌の読者までが「投資初体験」をしてしまうのです。
ここまでくると過熱も極みに達していて、あとは冷却期間が訪れます。何かのきっかけで売りが始まると今度は逆のサイクルが勢いよく回り出して、会社の実態以上に株価が下がってしまって大きな損失。「女性誌がマネー特集をするのは…」というジンクスがまたもや的中してしまいました。
群集心理といってしまえばそれまでですが、過去に何回も繰り返されているこのパターン、なぜまたしてもハマってしまうのでしょう。人間はよっぽど愚かなんでしょうか?
と言う疑問を解くカギは、10万年前までさかのぼった原始時代にある、と言うのが、当連載のバックボーンになっているコンセプト、「進化心理学」。あたかも生物の進化のごとく、人間の心のメカニズムも環境の適応にあわせて発達を遂げてきた、と言う考え方です。
だから、逆に言えば、心のメカニズムに無駄なものは全くないはずで、『周りの過熱に引きずられて実力以上の株を買ってしまう』、という一見バカげた行動も、合理的な説明が付くはずです。そう、10万年前の原始社会においては。
