HOME > JI本誌より > ji63号(2009年10月号) > 荒れ相場を乗り切るための心理学講座 第7回「愛国心が投資を蝕む?」
![]()
![]()
荒れ相場を乗り切るための心理学講座 第7回「愛国心が投資を蝕む?」

荒れ相場を乗り切るための心理学講座
第7回「愛国心が投資を蝕む?」
「あなたの投資を教えて下さい」が実現
他の人がどんな投資をやってるかって、気になりますよね。まあ、個別の銘柄はどれが良いか、なんてのは誰も教えてくれないわけですが、せめてポートフォリオを教えて下さい、と実現したのが、マネー・カレッジの「長期分散投資ブロガーの殿堂」。投資に関する著名ブロガーが一堂に会して、アセット・アロケーションを公開してくれています。「ブロガー 殿堂」で検索して見てみると、「えぇっ!」と驚く結果が表示されます。それは……。
ブロガーのみなさんは、海外株の比率が高いこと。
少ない人でも20%、多い人は投資用資産のなんと70%を海外株に投資をしていて、平均値は約40%。オドロキの数字ではないですか?
だって、普通に株を買おうと思うと、まず日本の企業が頭に浮かびます。トヨタだったり任天堂だったり……。となると、アセット・アロケーションは日本株中心となるのが自然の姿。それが、「投資の達人」とでも言うべきブロガーさんは、なぜこんなにも海外に投資をしているんでしょうか……?
と言うカギを解くのが、「ホームカントリー・バイアス (home country bias)」というキーワード。読んで字のごとく、自分の国(ホームカントリー)に対しては、ひいき感情(バイアス)があって、ついつい株も多く買ってしまう、と言うことです。アメリカ人だったらアメリカの株を多く、ロシア人だったらロシアの株を多く持っている傾向があることになりますね。
では、自分の資産のうち何パーセントを日本に配分するのが適切なのでしょう? 仮にGDPの総額や時価総額の大きさを基準におくとしたら、日本株の割合は、せいぜい全資産の9~10%程度(GDP、時価総額、どちらも世界の中で日本の占める割合はそのぐらいなのです)。つまり、10%を超えて日本の株を持っている人は、ホームカントリー・バイアスにとらわれていることになります。
でも、なぜホームカントリー・バイアスなんてあるんでしょうか?
