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当期(2007年8月期)の業績と、次期(2008年8月期)の戦略についてご解説ください。
当期は連結売上高が前期比7.5%の増加となったほか、利益水準も軒並み前期から大幅に回復しました。カラオケルーム市場は成熟期に入り、レジャーの多様化や個人消費も弱含むなど厳しい経営環境でしたが、カラオケルーム運営事業の収益性が向上したことにより、計画通りV字型の回復を達成することができました。
次期につきましては、カラオケルーム運営事業におけるビジネスモデル再構築の集大成の年と位置づけています。これまでの「高品質・低単価・高稼働・高収益の中型モデル」の総仕上げとして、高い収益性が期待できる案件を厳選して6店舗程度を出店する計画です。ビリヤード・ダーツ遊技場運営事業やまんが喫茶(複合カフェ)店舗運営事業などについては、結果を急ぐことなく、カラオケルーム運営事業とのシナジーや新業態の研究などにじっくりと取り組みたいと考えています。
主力のカラオケルーム運営事業が大きく変わろうとしていますね?
前期(2006年8月期)後半から、従来の大型店での出店モデルを改め、1店舗当たりのルーム数を20室前後に絞り込んだ中型店の出店へと切り替えました。既存の大型店もルーム数を削減しています。新小岩店は部屋数をほぼ半分に減らしました。
この狙いは、カラオケルーム市場の競争激化に伴い、同業他社との過当競争とは異なる、独自のマーケットを中心とした収益モデルを追求するビジネスモデルを確立することにあります。中型店はイニシャルコストが少なく、稼働率も上がるため損益分岐点が大幅に下がり、早期の黒字化が可能です。つまり従来のカラオケルームビジネスは、忘年会シーズンだけで1年分の利益を稼ぐような不安定な収益構造になりがちだったのですが、中型店では年間を通して安定した利益が確保できるのです。
また、同業他社との差別化を図る当社集中管理システムは相応のコストがかかっていたため、ルーム当たりの固定費を極小化するには1店舗当たり40ルーム以上が必要でした。しかし当社は、イニシャルコストを大幅に抑えたカラオケシステム「ミニ鉄人システム」を開発したことで、中型店という新たなモデルを確立することに成功したのです。
なぜこのような路線転換に踏み切ったのでしょうか?
カラオケルーム運営事業の市場規模は現在、年間4,500億円前後で推移しています。ピーク時と比べると市場規模は約1,000億円程度縮小しましたが、ここ5、6年はほぼ横ばいとなっており、底打ちしたといっていいでしょう。この市場規模は今後も中長期的に安定するとみています。
カラオケ人口の約8割は、忘年会や歓送迎会などでカラオケルームを利用する、いわゆるライトユーザーです。同業他社の多くは、この層をいかに捉えるかという観点から、駅前などの便利な場所に、大型の店舗を出すことに注力しています。しかしカラオケルーム市場が成熟した現在、こうした大型店の競争が激化し、お客様の店舗選択も非常に流動的でオーバーストア気味になっており、収益性の確保が非常に厳しくなっています。また、当社は創業以来、残り2割のヘビーユーザー、すなわちカラオケ愛好者層に的を絞り、提供楽曲数の最大化や、オリジナル楽曲の配信といった愛好者向けのサービスなどを充実させることで差別化を図ってきました。
このような市場動向と当社の戦略の双方にとって、中型店という業態がもっとも適していると判断しました。大型店と比べると多少の機会損失が生じることはやむを得ませんが、それを補って余りある、収益性の高さというメリットがあります。この業態の開発によって、カラオケルーム運営事業における新たな成長モデルを確立できたと自負しています。


中長期的な戦略についてお聞かせください。
カラオケルーム運営事業については、新業態の中型店による出店攻勢を強めていきますが、当社の強みは、この新たな業態だけでなく、メーカー機能を持った唯一のオペレーターである点にもあります。ここ数年のM&Aによって、コンテンツやサービスの開発機能は大幅に強化されています。すでに着うた®ASPサービスやカラオケシステムの外販などに取り組んでおり、今後さらにこうしたメーカーとしての機能を充分に活かし、常にエンドユーザーのニーズに対応したサービスをいち早く市場に投入していきます。
もう一つ非常に楽しみなのが、現在「からふね屋珈琲店」の屋号で展開しているフルサービス型珈琲ショップ運営事業での新業態店です。100種類ものパフェを提供するという非常にユニークな業態を開発し、現在、大阪の高槻店でテストを行っています。これにはかなりの手応えを感じており、次期以降、一挙に店舗網を拡大する可能性もあります。
今後は、出店数のみの収益成長に依存することなく、ドメインの本質的商品価値を常に高めていくことにより、売り上げではなく利益を追求する企業体質への転換を強力に推進し、3年後には売上高経常利益率を15%以上とすることを目指したいと考えています。
株主・投資家の皆様へのメッセージをお願いします。
当社は利益に応じた配当を安定的に実施することを、株主の皆様への利益還元の基本方針としています。このような方針の下、前期は誠に遺憾ながら無配とさせていただき、株主の皆様には大変なご迷惑をおかけしましたが、当期は500円の配当を実施させていただくことができました。次期以降はさらに利益を上積みし、それに応じた配当を実施させていただきたいと考えています。
株主・投資家の皆様にぜひご理解いただきたいのは、当社はカラオケルーム業界においてほぼ唯一、メーカー機能を備えたオペレーターであるという点です。カラオケ市場が成熟しても、メーカー機能を保有することで、楽曲という最も本質的な商品での優位性を保ち続けることが可能です。加えて、カラオケだけでなくビリヤード・ダーツやまんが喫茶など、様々なアミューズメント事業を展開しており、これらのシナジーを最大限に引き出すことで、さらなる飛躍を目指します。株主・投資家の皆様には、今後も変わらぬご指導とご鞭撻を心よりお願い申し上げます。







