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マーケットインを原点に、多様化するインテリアニーズを
的確に捉え、活動のフィールドは深く、広く、高い成長を
指向した事業を展開いたします。
トーソー株式会社
景気回復が漸く個人消費に波及しようとしている現在、消費者のインテリアに対する嗜好やこだわりの変化に対して、トーソー株式会社はどう対応していくのか、また、最近改定した長期ビジョンや経営理念、今後の施策などについて大槻保人社長に聞きました。
経営理念
| 1、 | 私達は高い技術力に裏付けられた高品質の商品の提供を通じて、世界の人々の住生活環境の向上に寄与します。 |
|---|---|
| 2、 | 私達は「市場の変化を先取りした商品とサービスの提供」と「提案活動」を通じて、お客様との共存共栄を図りながら、社会の発展に貢献します。 |
| 3、 | 私達は地球環境保全の視点に立った事業活動を行います。 |
2006年度の着実な業績をバネに生活者ニーズを反映して
更なる成長へ
まず、2007年3月期の業績についてお聞きします。
更なる成長へ
計画利益の達成という意味ではまずまずであったと考えています。
90年代後半からの長い景気低迷期、当社も苦しい時期を過ごしてまいりました。その間に低価格品の普及や販売量の落ち込み等に加え、当社が得意とする高付加価値品が、売りづらい市場環境となり、苦戦を強いられました。国内経済が回復期に入ってからも、業界内の価格競争は更に進み、現在も続いています。2005年度になって漸く業績回復の感触を掴むことができましたが、この年度は減損会計適用の最終年度であったため、当社も一部生産用設備を減損したほか、商品の改廃による棚卸資産の思い切った除却を行いました。2006年度は身軽になり、おかげ様でほぼ予定通りの業績をあげることができました。
内容的にはどのように捉えていますか?
まずは中核事業の室内装飾関連事業で、カーテンレールが頑張ったな、と感じています。普及品タイプの商品領域においては、価格攻勢で厳しいものがありましたが、諸施策の展開で売上増進を図ったことと、装飾性の金属製レールなど付加価値の高い分野も好調に推移したことがあげられます。また、ブラインド類も市場のニーズに的確に対応できたことが、良い結果をもたらしたと感じています。
一方で、インテリア雑貨事業の収益回復については、課題を残すこととなりました。
回復が遅れていた個人消費もようやく明るさが見えてきました。
消費者の欲求の変化と事業活動の関係をどのように捉えていますか?
消費者の欲求の変化と事業活動の関係をどのように捉えていますか?
当社の商品は、個人の投資や消費についての意識との関わりが強く、気持ちに「ゆとり」が生まれてこないと動かない面があります。漸く個人の消費も高まり、インテリアの方に関心が向けられて来たように感じられます。マクロ環境でも2006年度の新設住宅着工が良い数字で推移していますので、それらを総合的に見ますと今後に期待が持てます。更に、消費者は生活シーンへのこだわりと共に高い情報力を持つようになっており、多様で付加価値の高い商品に強みを持つ当社にとっては今の状況を追い風と捉えています。
新たな経営理念と長期目標の策定
最近、会社の経営理念に修正を加えたと
お聞きしました。
お聞きしました。
経営理念は経営の根幹に関わることですから、簡単に変更するものではありませんが、今回、時代の激変を契機に現行の“「住生活文化への貢献」「顧客第一主義」”について、より具体的に、何を意味するか、範囲はどこまでかなどについて明らかにすることにいたしました。
「住生活文化への貢献」については、どの様にそれを発現していくのか、またその範囲はどこを指すのかについて踏み込みました。やはり私達の強みである商品力が基本であること、更にそのフィールドは世界市場であることなどを明らかにしています。
「顧客第一主義」に関しては、その根底にあるマーケットインの思想を重視すること、流通や施工などに携わるお客様と共に繁栄することで社会に貢献することを改めて確認しています。また、今回新たに加えた項目として、地球環境保全があります。これまでも当社は商品開発、生産工程など環境保全には積極的に取り組んでまいりましたが、これまで以上に強化することによって、地球環境との共生を図りたいと考えています。
長期的な目標をお聞かせ下さい。
経営理念の深耕とあわせ、長期的な目標を社内で共有するための「ビジョン2015」を策定しました。項目の最初に掲げたのは、経営の基盤であるカーテンレール類・ブラインド類に関して国内市場でNo.1企業になろう、ということです。「No.1」にはいろいろな意味が込められています。「洗練されたデザイン」「品質の信頼性」それに「優れた提案力」などで、市場から最も高い支持率を得られる企業となることを目指しています。
次に、世界市場においても、潜在力を活かしてもっと活躍していきたいと思います。格差社会は世界のどの国にもあります。所得格差は日本より遙かに大きく、豪邸に住み、好みの家具や調度品等インテリアに関心の高い人やゴージャスな世界旅行を楽しむ人も少なくありません。それらの富裕層に対して前向きに提案していきたいと考えています。
品質には、最もシビアな日本市場で永年鍛えられたモノづくり力を、世界市場にアピールし、ハイグレードな領域でNo.1メーカーになりたいと考えています。当社は、それが可能だと思っています。
モノづくり力と販売力の強化
2007年度、そして中期的な取組みの中で、特に力を入れようと考えていることはどんなことでしょうか。また、現在お感じの課題はなんですか?
大きくは、総合的な「モノづくり力」の強化と「販売力」の強化ということになります。
多様化するニーズに的確に、そして継続的に対応していくためには、創造性とスピード、デザイン力、生産技術力など、モノづくりの総合的な力をもっと高めていきたいと思います。具体的な新製品開発の展開では、変化の時代に対応して、商品のライフサイクルが短くなってきており、的確な生涯管理の充実が重要だと思います。
販売力強化の面では、2007年度は営業所の増設に加え、木目細かな対応のために多くの出張所を設けました。おかげ様でお客様の評価は上々です。競合優位には販売力の強化は欠かせません。そして、長期的には海外売上高の割合を高めていきたいと思っています。
また、2006年度に単年度黒字となった中国現地法人の活動強化を始め、「ビジョン2015」に沿って海外事業の展開を拡大していきます。
当面の課題としては、収束しない原材料価格の高騰です。特 に金属系素材の価格は現在も高騰が続いており、今期は年度を 通じて注視することが必要です。並行して原価低減策を推進し てまいります。
最後に投資家の皆様に対するメッセージをお願いします。
投資家の皆様におかれましては、日頃は当社の事業へのご支援とご鞭撻を賜りまして誠にありがとうございます。おかげ様で2007年3月期は、相応の経営成績を収めることができました。今後も皆様から寄せられましたご意見を経営施策に反映いたし、更なる成長に向かって全社一丸となって邁進していく所存でございます。
今後とも一層のご支援を賜りたくお願いいたします。






